不眠は根治が難しい病気

不眠というのは医学的な治療法だけでは根治が極めて難しい病気です。一時的な回復はかなり容易であり、例えば睡眠導入剤を飲めばとりあえず眠れます。また、医師による診察をしっかりと受け、適切な治療を行えば、ひとまず不眠は治すことができます。しかし、これらをもって不眠が根治したとは言えません。不眠の原因はストレスであることがほとんどですが、人間が生きていく上で避けられないのがストレスです。財布を落としたなどのストレスも大変なものですが、そういった知事的なものではなく恒久的なものやもっと大きなストレスが引き金になる可能性も否定できません。仮にひとつ心配の種を潰しても、すぐに別の心配の種が生まれるもの。これらのひとつひとつが不眠の原因になるわけですから、すぐにでも再発の恐れがあるというわけです。なので、不眠治療には細心の注意を払いましょう。治ったと思った直後にまた眠れなくなるのは辛いものです。不眠治療の専門医は少ないですし、名医にかかった場合は、長い付き合いになると思っておきましょう。眠れない時はその医師に相談すればいい、と決めておけば、それだけでもずいぶんと気楽になるところがあると思います。また、不眠の原因になるからと仕事を簡単に辞めるようなことは控えましょう。生きていくためには別の職場で働く必要がありますが、そこでだってやはり眠れなくなるような心配事は生じるはずです。

不眠の原因となるむずむず脚症候群

むずむず脚症候群とは、ストレスレッグス症候群、下肢静止不能症候群とも呼ばれる病気のひとつですが、不眠になるという問題があるとも言われています。むずむず脚症候群は、横になった時などに、下半身にその名の通り、むずむずと痒みに似た感覚が生じる病気です。人によっては痒みというよりも、針でなぞられたような感覚になることもあり、いずれにしても、気になって睡眠できないという問題が起こります。深刻な症状の患者になると、週に2回から3回はむずむず脚症候群の発作に見舞われるため、それだけ不眠に見舞われることになります。むずむず脚症候群は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンが低下したり、中枢神経における鉄分の損耗による代謝の低下がその原因であると言われていますが、正確なところはわかっていません。このため治療法も限定的で、たいがいの患者は、一生の覚悟でむずむず脚症候群と付き合っていく必要があります。そうなると眠れない夜が多くなるので、大変な苦痛を伴います。なので、症状にガマンができない場合は睡眠導入剤を服用するなどてして、とにかく眠るということだけを優先させていくことになります。この病気の発症率は人口に対して3パーセント程度と言われています。